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214話

直感が彼に告げていた、大変なことになったと。

「来たぞ」李おじさんは困惑した表情で筋骨隆々の看守について監房を出た。心中は不安で一杯だったが、何事かと尋ねる勇気もなく、ただ黙々と看守の後について歩いた。

監房エリアを出て、最初の鉄門を通り抜け、面会室に到着した。

面会室に入るなり、窓口の向こう側に座っている人物が見えた。なんと、その人物はスー・フェイフェイだった!

「十分だ。十分経ったら呼ぶからな!」筋骨隆々の看守は李おじさんに厳しく言い渡すと、すぐに扉を閉めて面会室から出て行った。

面会室は映画で見るようなもので、透明なガラス壁が内側と外側を分け、両側にそれぞれ電話が置かれていた。

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