君のために詩を書く

176話

反応する間もなく、李永山は再び兰小霞の顔に平手打ちを食らわせた。

兰小霞は呆然とし、頬を押さえながら、今にも泣き出しそうになっていた。

「李永山、てめぇ頭おかしくなったのか？私に手を上げるなんて。今日はあんたと徹底的にやり合うわよ！」

「動いてみろ！普段のお前の好き勝手には目をつぶってきたが、今日ばかりは違う。俺の邪魔をするなら、ぶっ殺すぞ！」

李永山も切羽詰まっていた。もはや指導者の威厳など微塵もなく、ただの不良と変わらない様相だった。

兰小霞と李永山の関係については、老李はとうに知っていた。普段は李永山が彼女の機嫌を取るために相当我慢していたのだろう。そのせいで兰小霞は増長していたのだ。

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