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126話

一時間後、蒋神医は煮込んだ薬を小さな壺に入れ、老李と白小飞を連れて雲城第一病院へと向かった。

道中、老李と白小飞の二人は鼻と口を覆い、一言も発することができなかった。

あの悪臭と異様な匂いに老李はひどく顔をしかめていたが、蒋神医はわざとときどき蓋を開けては、その言葉では表現しがたい匂いを嗅いでいた。

「いい香りだなぁ!」

うっ!

老李は思わず吐き気を催した。

蘇菲菲の隔離病室の外に着くと、ガラス越しに中を覗き込んだ。蘇菲菲はまだベッドに横たわったまま、微動だにしていなかった。

彼女の顔は恐ろしいほど青白く、血の気が一切なく、まるで生命の徴候さえ失ったかのようだった。

「おや、大...