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81話

三日後は蘇家の先祖の命日であり、嫡長女である蘇素は都の皇家寺院で七日間の斎戒を務めなければならない。そのため今日、蘇素は幽蘭を連れて屋敷を出て必要な品々を買いに出かけていた。

三日後に皇家寺院へ行くということもあり、蘇素は今日はいつもより質素な身なりをしていた。黒髪の上半分を一本の髪帯で結び、その上に一本の玉蘭の花の簪を挿して固定している。身には薄手の白い錦の衣を一枚纏うだけで、余計な装飾はなく、腰の帯も単純な白色で模様も飾りもない。全体的に清楚で上品な印象を醸し出していた。

幽蘭の装いは蘇素よりもやや愛らしさがあった。元々美人の素質を持つ幽蘭は、今日は水色の素錦の薄絹の裳を身に纏い、袖口...