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33話

四皇子の誕生日祝いで、林不凡は数日の謹慎処分を終え、ようやく外出を許された。林不凡は大学士・林晏殊の末子で、上に姉と兄が一人ずついる。皆同じ母から生まれた子である。この大学士は珍しく情に厚く、十数年もの間、変わらぬ思いで妻を大切にしており、それがソソに少なからぬ好奇心と敬意を抱かせていた。

今日は大学士府と丞相府が共に招かれていた。政見は異なるものの、四皇子が誠心誠意招待してくれたのだから、断る理由などあるはずもない。

四皇子はまだ親王に封じられておらず、独立した邸宅も持っていない。今回の宴会は彼の雲天殿で開かれ、雲天殿には大小様々な部屋が数多くあるが、宴会場として選ばれたのは雲天殿の主殿...