冷酷な国師と無情な妻

22話

真昼時の気温は人を煩わしくさせるほど暑く、照りつける太陽の光で地面は焼けるように熱くなっていた。まるで火の海のようで、蘇素は足を地につけたくもないほどだった。古代には冷房がない、それだけでも蘇素はイライラが頂点に達していた。

蘇素は仕方なく、傘を売っている店を探して歩き出した。冷房がないのは仕方ないとしても、傘までなければ、日に焼け死んでしまうだろう。ある遊郭の前を通りかかった時、蘇素は真昼間から客引きをしている女たちを見つけた。この行為は現代でも珍しくないとはいえ、蘇素は首を振り、身を翻して立ち去った。

蘇素が最初に花月楼を選んだのは、陸言書のためだけでなく、花月楼が儲かるからという理由...