冷酷な国師と無情な妻

113話

八月はあっという間に過ぎ去り、初秋の季節もすでに終わりを迎えていた。九月になると気温が急に下がり、空気の湿気も明らかに増していた。大斉は蒼藍大陸の最北端に位置しているため、一年を通して空気は快適で、各季節の気温も心地よく、海に面した趙国のように冬になると寒さのあまり人々が海に出なくなるということもなかった。

蘇素はあの日以来、鳳滄瀾に会っていなかった。こういう時はいつも、彼女は意識を他のことに向けて、あの困ったような怒りを感じさせる男のことを考えないようにしていた。だが、考えまいとすればするほど、その当人がまるで何事もなかったかのように近づいてくるのだ。例えば、今のように！

「出て行きなさ...