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969話

その後、呉麗珍は酒の甕を抱えてきて、杯を三つ持ってきて、それぞれに酒を注いだ。

「そうだ、暁慧ちゃん、ちょっと見てきてくれない？うちの小宝が寝てるかどうか。そろそろ起きる頃だと思うんだけど」と呉麗珍が言った。

小宝とは呉麗珍の息子で、まだ一歳ちょっとだ。

「いいわ！」義姉は立ち上がって寝室へ向かった。

ちょうどそのとき、呉麗珍がエプロンのポケットから小さな紙包みを取り出すのが見えた。それを開くと、義姉と私の酒杯に中の白い粉末を少し振りかけた。

鼻の効く私はすぐに気づいた。睡眠薬の匂いだ！呉麗珍が睡眠薬を入れているなんて。

彼女の目的は絶対に単純なものではない！さっき義姉を寝室に行かせたのも、明...