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858話

「きっと心の中で悪口言われてるだろうな。この爺さん、相当な金持ちに違いない。でなければ、こんな美人をどこで引っ掛けたんだ」

私と李薇は市の中心部の商店街へ向かった。この通り一帯は携帯ショップが並んでおり、前回も私はここで買い物をした。

そのまま前回携帯を買った店へ彼女を連れて行くと、同じ店員が私を見るなり笑顔で駆け寄ってきた。

「おじいさん、また来てくださったんですね。お孫さんに携帯をお買い求めですか?」

彼女の言葉を聞いた途端、私の笑顔だった顔が一気に曇った。

隣の店員が彼女を強く押して笑いながら言った。

「おじいさん、彼女さんへのプレゼントですよね」

私は少し眉を動かして言った。

「...