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701話

「一万以上だって?それでもまだ足りないの?アヒルになっても、そんなに稼げないよ!」私は驚きのあまり声を上げた。十万や八万ではないにしても、一万以上はかなりの金額だ。自分が数ヶ月働いても稼げないほどの金額だ。もし自分が校長に付き合ったら、いくら貰えるのだろう…と思いかけたが、校長のあの肥満体を想像した途端、ぞっとして身震いした。やめておこう。この老いた体では、彼女を受け止められそうにない。

「叔父さん、何を考えてるんですか?」小強が横から叫んだ。

私はハッと我に返り、急いで手を振って、照れ笑いをしながら「なんでもない、何も考えてなかったよ!」と言った。小強は怪訝そうに私を一瞥してから、叫んだ...