艶麗なる姉妹

600話

その時、向こうから杜月清が入ってくるのが見えたので、私は彼女の方へ歩み寄った。

杜月清の傍に行くと、小声で言った。「ちょっと話があるんだ」そう言うと、私は横の小さな扉から外に出た。杜月清は首を傾げた。この老人は何をしようというのだろう？なぜこんなに神秘的な様子なのか？写真を撮るように頼んだはずなのに。そんな疑問を抱えながら、杜月清も外へ出た。

外に出ると、私は周囲に人がいないこと、監視カメラもないことを確認してから、ようやくポケットから携帯電話を取り出し、こう切り出した。

「今から録音を聞かせてやる。だが聞く前に約束してもらわなきゃならん。今日中に私の金を支払い、それから送り返してくれ。さ...