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582話

「入って。」ボディーガードが隣から促したとき、私はやっとわれに返った。

彼は杜月清に続いて大広間に入ると、ボディーガードたちは扉の外に留まり、中には入ってこなかった。

中に入ると、広々とした大広間が目に入ったが、なぜかこの広間は不気味な雰囲気を漂わせていた。私の頭にふと思いが浮かんだ。まさか…と考えていると、思わず身震いした!マジかよ!こんなに長く生きてきたけど、そんな写真を撮ったことなんて一度もないぞ!そういう写真を撮ると良くないものが憑くって言うし、だから今までそんな依頼は受けたことがなかった。

今になって騙された気分になってきた。こんな撮影だとわかっていたら、もしかしたら…もう少し考え...