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545話

思いがけず、童丫丫は私が返事をしないままでいると、自ら電話をかけてきたのだ。

「超お兄さん、もしかして来る時間がないの?本当に時間がないなら、遠慮しないで言ってくれていいのよ」と童丫丫は言った。

そこで初めて、これが本当の話だったのだと気づいた。

なぜ自分を呼んだのか尋ねると、童丫丫は一言二言では説明できないから、来られるなら会って話したいと言う。

童丫丫の手伝いなら、もちろん喜んでするつもりだ。

それに今、この街にいると気持ちが重く、問題も山積みだ。この機会に出かけて気分転換するのもいいだろう。

報酬がもらえるとはいえ、自腹を切ることになっても喜んで行くつもりだった。

童丫丫の...