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354話

それから、ドアの開閉音が何度か聞こえ、やがて静けさが戻った。

「母さんが今トイレに行ったの」楊晴晴が小声で言った。私に説明しているようでもあり、少し重くなった空気を和らげようとしているようでもあった。

もちろん私にも分かっていた。秦嬌穎が部屋に戻って休んだということは、思う存分やりたい放題できるということだ。

一日に何度もできるなんて、自分でも感心せざるを得ない。この老いた鉄砲はまだまだ現役だ。

靴を脱いでベッドに上がり、楊晴晴を押し倒した。大きな手が自然と彼女の寝間着の裾をめくり上げる。

落ち着きのない唇は、そのまま楊晴晴の桜色の唇を塞いだ。

「んんっ」楊晴晴は私の肩を何度か叩いたが...