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265話

薛仁貴は彼の言葉を聞いて、すぐに安心した。

先程と同じように、張遠が彼の下腹部の患部に手を当てた。今回はわずか5秒ほどで手を離した。

「もうこれで治ったの?」雪芙が傍らで不思議そうに尋ねた。

薛仁貴は再び大笑いした。本人の感覚ほど確かなものはない。

この二つの後遺症は何十年もの間、彼につきまとい、日夜彼を苦しめてきたものだった。

その病が体から抜け出し、軽やかで心地よい感覚が襲ってきて、薛仁貴の精気はさらに一段階上がった。

「おじいちゃん、なんだか急に若返ったみたい!」

傍らで薛仁貴のオーラを感じた雪芙は、花のような笑顔を見せた。

「おじいちゃんに神医を連れてきてくれたお前に感謝だよ!...