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1807話

「まあ、俺だって善人じゃないが、義理は大事にしてるぜ!」

「よし、お前とは友達になる!」

「ありがとうございます、先生!本当にありがとうございます!」王虎は喜びを抑えきれない様子だった。

「じゃあ、俺は行くよ。また会う機会があればな」私は梅子の手を引いて個室を出た。

「ごめんな、梅子。怖い思いをさせちゃって」私は申し訳なさそうに言った。

梅子はただ呆然と私を見つめていた。

「どうしたの?」

「金水、今夜のあなた、すごくかっこよかった。惚れ惚れしちゃった!」梅子はにっこり微笑んだ。

「そうか?どんなふうに?」

「強い権力の前でも頭を下げない姿勢、あの自信に満ちた雰囲気に魅了されちゃった!金水、...