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1802話

「はっ」と息を呑んだ。なんと、彼は軍区副司令、中将の軍階級を持つ人物だったのだ!部屋にいる全員が畏敬の眼差しを向けているのも当然だ。

徐老は徐放に構わず、真っ直ぐ私の前まで歩み寄ってきた。

「汪兄弟、大丈夫かね?申し訳ない、君に辛い思いをさせてしまって。私は外にいたが、周董から全て聞いた」彼がそう言った瞬間、周囲の顔色がまた変わった!今度は分かった、徐老が私を「汪兄弟」と呼んだことが原因だ。

徐放も呆然とした表情を浮かべているのが見えた。

無理もない。私と徐老は二世代も年が離れているのだ!彼が私を「兄弟」と呼ぶということは、私たちの間柄が浅くないことを意味している!状況は一気に逆転した...