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1788話

そして、私は彼と数合の打ち合いをした。

風が唸る中、周囲の芝生や木々、さらには假山までもが粉々に砕けていった。

これが黄級の武者同士の対決がもたらす威力だ。

三十秒後、私は一撃を髭男の胸に叩き込んだ。

髭男は吹き飛ばされた!さっきまで髭男に声援を送っていた連中は一斉に固まった。

場は一気に静まり返った。

髭男は十メートル以上も飛ばされ、苦しそうに立ち上がると、顔には衝撃の色が浮かんでいた。

この一撃で彼は私との実力差を理解したのだろう。

彼は友人のために自ら進んで立ち向かってきた。その義侠心を買って、私も手加減したのだ。さもなければ、私の黄級後期の実力をもってすれば、彼を廃人にすること...