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1638話

「義姉さんは以前、彼女が働いていた会所について話していたな。」

その温浴施設は街でかなり有名で、タクシーに乗って運転手に聞いただけで、すぐに場所を教えてくれた。

そうして、夜の闇の中、私はそこへ向かった。

タクシーを拾い、星都温浴センターにやって来た。

金強がここのオーナーだ。

もちろん、彼の事業はここだけではないが、私はとりあえず運試しに来てみたのだ。

以前、義姉はこの温浴センターでフロントマネージャーを務めていた。

五階建ての建物は、ネオンがきらめき、かなり豪華な造り。正面玄関の横には露天駐車場があり、多くの車が停まっていた。

背の高い受付嬢たちが正面玄関で出入りする客を迎えている。

明ら...