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1598話

「いや」と部下は首を振った。

「彼に連絡できるか?」私はさらに尋ねた。

「彼の携帯番号は持っています」

「すぐに電話しろ!どこにいるか聞け!スピーカーにしろ!」

「は、はい!」部下はすぐに携帯を取り出し、電話をかけ始めた。

驚いたことに電話はつながった!まったく期待していなかったので不思議に思った。

もしかして、この番号は以前義姉が知っていた番号とは違うのか?十分あり得る話だ。今のスマホは大抵デュアルSIMに対応しているからな。

「もしもし?」男の声が聞こえてきた。

「勇兄貴、俺だよ、猿だ」部下が言った。

「おう、猿か。何か用か?」

「勇兄貴、最近姿見ないから、ちょっと様子伺おうと思って」...