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1591話

「ありがとうございます、時間がないんです!」私は微笑みながら、懐から札束を取り出した。全部で三千元だ。

そして、適当に賭け始めた。大小を賭けたり、目の数を賭けたり、ゾロ目を賭けたりと。

三十分ほど経つと、この三千元はすっかり無くなった。

それから、さらに二千元を取り出した。

今夜、私は全部で五千元持ってきていた。

「兄弟、今夜は運が悪いねぇ!」さっき私に声をかけてきた男が言った。彼もずっと私の隣で賭けていた。

「こうなったら、思い切って大きく賭けるさ。窮すれば通ずだよ!負けたら帰るし、勝ったら続けられる!」そう言って、私は二千元を八の目に賭けた。

「もう賭けはできませんよ、賭けはもう終わりです...