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1539話

「さっき誰かが店に入ってくるのを聞いたんだけど!」

「ああ、さっきの電気工事の人だよ。道具箱を事務所に忘れてきたから、梅子がドアを開けて取りに行かせたんだ。すぐに戻ってくるよ」

「そうか。ボタンは見つかった?」

「見つかったよ」

私は思った。もう偉哥は梅子に手を出さないだろう。数分後、偉哥と梅子が姿を現した。

偉哥は顔を曇らせ、何も言わずに玄関を出て行った。

梅子も怒っているような様子だった。

おそらく梅子は偉哥が私にぶつかった件で、彼と口論になったのだろう。

このバカ、自分で感情を台無しにしているんだ!

「金水、マッサージしてあげるわ」梅子が私の側に来て、顔の怒りが罪悪感に変わっていた。...