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1271話

「そう言いながら、俺は横目で入り口に立っている偉哥の様子を窺った。

偉哥は顔を引き締め、今にも殴りかかりそうな様子だった。

「あ、いいよ?」梅子が言った。「このベッド、十分良さそうだし、試さなくても大丈夫」

俺は手を伸ばして彼女の肩を押さえた。「試してみようよ。家でだって俺がマッサージしてたじゃん?まさか恥ずかしがってるの?ここには他に誰もいないよ。嫂さんが言ってたけど、この部屋は防音効果バッチリで、中でどんなに大きな音を立てても外には聞こえないんだって」

「あ、そう...金水、家でマッサージしてもらったのは、あなたから技術を学ぶためだったのよ」梅子が不安げに偉哥を見る目は怯えたものだった。

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