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1204話

私は部屋で服を着替えていた。もちろん長袖長ズボンに着替えるところだ。物音がしたので振り向くと、林暁娟が入り口に立っていた。

「暁娟か?」

「へえ、耳がいいじゃない。こんなに静かに歩いたのに、気づくなんて」

「ははは、盲人の耳は敏感なんだよ。宿題は終わったのか?」

「あんたに関係ないでしょ!」

不愉快な返事をされたので、私はもう何も言わなかった。

「小さな盲目くん、姉ちゃんから聞いたけど、今回帰ってきたのは奥さんをもらったからなの?」林暁娟は入り口に立ったまま、興味津々で尋ねてきた。

「そうだよ」

「結構綺麗だって?」

「数日後、彼女が来るから、自分で確かめればいいさ」

「へえへえ、思わ...