ローン 彼女との恥じらう営み

42話

賃貸アパート

車を停めると、李夢瑤が突然私の前に立ち、不思議そうに私をしばらく見つめていた。

少しして、彼女はバッグから二つの半分残ったタバコの箱を取り出し、私の手に差し出しながら言った。「お兄ちゃん、これあげる」

私は感謝の眼差しで李夢瑤を見つめた。「ありがとう、もう随分タバコ買わなくて済んでるよ」

李夢瑤はその中から一本取り出し、私の口に挿し、とても色っぽい仕草でライターを灯した。そしてくすくす笑いながら言った。「タバコ吸ってる姿、すごく味があるよ。好き……お兄ちゃんの体に漂う、かすかなタバコの香りが好き」

「へぇ？」私は笑いながら言った。「タバコの匂いを好む人もいるんだね...