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103話

廊下で、学生らしい男女が歩きながら抱き合い、キスをしていた。それに加えて、手でもあれこれと動きを合わせている。

それだけではなく、彼らはその後私の隣の部屋の前まで来ると、ドアに寄りかかったまま、夢中で愛し合い続けた。その度合いはかなり大胆で、あとは裸になって本番するだけというところだった。

そこまでする必要があるのか?

部屋に入ってから好きなことをすればいいのに、なぜわざわざ外で風紀を乱す必要がある?そんなに待ちきれないのか?

どうやら、この若いカップルは私の隣に泊まっているようだ。この宿の防音がこれほど悪いとなると、私も盛凌のように、今夜は眠れない夜になりそうだ。

一瞬目にしただけ...