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856話

王二丫はそこまで考えて、思わず母親の顔を見やった。案の定、母の顔は真っ赤に染まっている。

今や経験者となった王二丫にとって、母親の様子は確かに情事を終えたばかりのように見えた。

王二丫は少し疑わしげに林浩と母親を見つめ、「そう?」と言った。

「そ、そうよ、見つける前にあなたが帰ってきちゃったのよ!急いで、私はご飯作るから、小林を手伝ってあげて!」柳琴はそう言いながら、慌ただしく台所へと駆けていった。

今、柳琴は下着に何か違和感を覚えていた。きっと下着を逆に着けてしまったのだろう。

慌てて去っていく母親を見て、王二丫は林浩に向かって小さな鼻をしわめた。王二丫はいつも林浩と母親の間に何か変な雰囲気...