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719話

林ママは話しながら、タバコの箱ほどの大きさのものを箱の中に入れた。

お母さんが箱の中に何を入れてくれたのか気になった林嫣然は、少し好奇心を持って箱を手に取り、そこに書かれている文字を声に出して読み始めた。「ミント香りの超薄型、より持続的に、愛をより一歩進めるために」

林嫣然の可愛らしい声がこのものを読み上げると、リビングでテレビを見ていた林徳民は自分の顔を両手で覆い、自分の寝室へと逃げ込んでしまった。

林徳民は歩きながら、自分は娘を純粋すぎるように育てすぎたのではないかと反省していた。

「ママ、これ何?食べられるの?」林嫣然は無邪気に母親に尋ねた。

林ママは言葉を失った。この間抜けな娘は、前回...