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640話

それから通りでタクシーを拾い、蒋晴のところへ戻ることにした。

林浩はまだ覚えていた。昼間に蒋晴と一緒に出かけたとき、葉長風はまだベッドで酔いつぶれていたのだ。今はどうなっているのだろうか？

実は林浩が知らないことだが、林浩と蒋晴が出て行ってほどなく、葉長風は秘書の小瑤から電話を受け、自分は家にいると伝えていた。

二十分もしないうちに、小瑤はこちらに駆けつけてきた。

この小瑤は二十代で、清純な顔立ちをしているものの、派手な装いはしておらず、グレーがかった白いジーンズに、ベージュのTシャツを着て、化粧もほとんどしていなかった。

葉長風の家の鍵は小瑤も持っていたので、彼女は直接ドアを開け、寝室で...