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635話

南宫姝は七爺のそばにいることが多いので、当然七爺の計画についてもある程度知っていた。

もし上官婉儿と葉菲が一人の男のために争い、二つの家の同盟を壊すようなことになれば、それこそ得るものより失うものの方が大きくなる。

葉長風は天南省で長年にわたって勢力を築き、三子のような猛将たちを配下に持っている。今回は張冕さえも葉長風の手にかかりそうだ。葉長風はまさに天南省で名実ともに第二の勢力になろうとしているのだ。そして七爺の目標が単に一つの天南省だけではないことは明らかだった。

もし葉長風との関係を良好に保てなければ、七爺の者たちが出て行った後で、葉長風に背後から一太刀浴びせられたら、七爺はどうするのだ...