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515話

「何が早いもんですか、来月は試験があるんですよ。少しは勉強する時間が必要でしょう?そうじゃないとどうやって受けるつもりなの?」葉菲は不機嫌そうに言った。「もう、伝えることは伝えたわ。あとでママからも絶対電話があるから、自分で話してよね!」

林浩は葉菲との電話を切り、部屋のドアに鍵をかけると、すぐに池の方へ戻って各種検査機器や照明などの設置作業を続けた。

もう十日になっていた。林浩が作業のペースを上げなければ、月末までにこの仕事を終わらせるのは難しいだろう。林曦然が手伝ってくれているとはいえ、すべての仕事を一人の女の子に任せるわけにはいかない。彼女が手伝ってくれるのは義務ではないのだから。

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