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492話

「喜ばしいのは、林浩がこのことを知らないようだということ。でも暗いのは、程程がもうすぐ省都に戻らなければならないということ。

そして省都の義父は、手放す気配など微塵もなく、むしろ自分に仕え続けさせるつもりらしい。

「林お兄さん、私、もうすぐ省都に戻ることになりそうなの。これからどうなるか...ま、いいわ。省都に来たら遊びに来てね!」程程は最初、縁があればまた会おうと言おうとしたが、考え直して言うのをやめた。

「うん、俺はちょっと忙しいから、今は切るね。帰ってきたらまた連絡するよ!」

「うん!」程程は少し暗い表情で林浩との電話を切り、家に戻って身支度を整えると、迎えに来た人と一緒に省都へと...