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458話

林浩はもともと程程のためにやって来たのだ。程程の小柄な体が自分に倒れかかってくるのを見て、自然と彼女を軽々と抱きとめ、その滑らかな背中を手で探り始めた。

程程は少し酔ったような目で林浩を見つめながら言った。「ここじゃだめ、ホテルに行きましょう」

そう言いながら、程程の頬には赤みが浮かんでいた。林浩以外では、今まで二人の男性としか関係を持ったことがなかったのだ。

二人はグラスに残った最後の一滴まで飲み干した。程程はすっかり酔いつぶれたようで、全身を林浩に預けている。林浩は程程を抱きかかえるようにして外へ向かった。

しかし、二人がバーの入り口に着いたところで、金髪に染めた数人のチンピラに行...