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309話

今や部屋には林浩と秦雪、それに芳姐だけが残っていたので、他を気にする必要もなく、大きな手が秦雪のチャイナドレスの裾から忍び込んだ。その中の引き締まった感触に林浩はすっかり魅了されていた。

芳姐は林浩が手を出し始めたのを見て、くすりと笑うと立ち上がって部屋を出て行った。

「さあ、もう誰もいないわ。足を洗いに行きましょうか、お兄さん」林浩は秦雪に向かってにやりと笑うと、立ち上がって彼女の後に続いた。

しかし、林浩が個室を出てみると、秦雪は彼を足つぼマッサージ店の奥へ連れて行くのではなく、むしろ外へ向かって案内していることに気づいた。

「秦さん、これじゃあ部屋の中へ行く方向じゃないようですが...