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275話

「うん、私も眠れないの。いとこ、ちょっとお話しましょう!」謝婷婷はそう言いながら窓辺に寄りかかって中を覗き込んでいた。さっき女性の声が聞こえたような気がしたが、林浩の部屋はカーテンが引かれていて、何も見ることができなかった。

「婷婷、もう遅いから寝た方がいいよ。家に客がいるし、こうして二人きりでいるのはよくないだろう」林浩はわざわざ家に客がいることを強調した。

しかし謝婷婷は泣き声を混じえて言った。「いとこ、あなたは私の体を奪っておいて、今は知らんぷりするの?うぅ」

謝婷婷がすすり泣き始め、林浩は言葉を失った。

一方、張扬は唖然としていた。林浩が謝婷婷の体を奪ったとはどういうことなのか...