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1209話

男は本当に思いもよらなかった。勝利が確実だったはずの状況が、まさかこんな展開になるとは。彼は妖姫を殺せない。もし殺せば、自分を送り込んだ者たちに皮を剥がれることになるだろう。

「もういいわ、私たちは彼を殺せないわ」妖姫がついに口を開いた。彼女の頬は今、赤く染まっていた。林浩にあんな風に愛撫されて、また欲情し始めていた。

「このまま引き下がるというのか?」男は悔しげに言った。

「行くわ、もうここにいるべきじゃない。これ以上恥をかくつもりなの?」妖姫の声には色気が混じっていた。彼女は自分の体が林浩の誘惑に耐えられないことを感じていた。

「その銃をしまえ。お前の手の中にあるそのおもちゃは、火...