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116話

片付けた後にズボンのチャックを上げて、立ち上がろうとした。

「まだ終わってないのに、しまっちゃうの?」許芳は笑みを湛えて言った。「彼女はあんなに気持ちよくなったんだから、私も気持ちよくさせてよ」

「さっきもう気持ちよくなったじゃないか?」林浩はタバコに火をつけ、彼女にも一本差し出した。

許芳は礼を言い、火をつけてから話し始めた。「あいつは見かけ倒しだったわ。帰らせちゃった。すごく辛かったのよ、怖いって言ってばかりで」林浩は笑いながら首を振った。

「ケチね」許芳はしゃがみ込んで蘇玉竹に言った。「玉竹、私たち姉妹の仲でしょ?もう少し気前よくなって、お姉さんにも一度味わわせてよ」

「さっきも言ったで...