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852話

オフィスで、蘇北辰が話し終えるや否や、キィッという音とともに、二十歳そこそこの少女が入ってきた。

この少女は若く見えるが、全体的に清らかで俗世を超越したような雰囲気を醸し出していた。

幼い頃から古武術を修めてきたせいか、彼女の細やかな体には余分な肉がひとつもなく、清楚で手で掴めそうなほど細い腰と、雲を突くほど高くそびえ立つ胸の武器は、誰もが思わず喉を鳴らしてしまうほどだった。

彼女の足取りは軽く、まるで綿の上を歩いているかのようだった。

蘇北辰はこれが古武術を一定の境地まで修めた証だと知っていた。この少女の古武の修行レベルはかなり高いようだ。

「あなたが蘇北辰?」少女は表情を自然に保...