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790話

「連鋒さんが競売にかけたいお宝があると聞いて、観客席の別の人物も興味津々で尋ねてきた。「何を持ってきたんだ?みんなに見せてくれよ」

「八百八十年物の人参が一株だ。スタート価格は八千万。これは私が長白山の絶壁から手に入れたもので、何人もの宝探しが命を落としたほどのものさ」

「いやぁ、この値段は良心的なものだよ。これ以上は損するわけにはいかん。さもないと私は路頭に迷ってしまうからな」連鋒は老人のような声で答えた。

彼が手を振ると、二人の部下が運んできた木箱を開けた。数尺の長さを持つ野生の山人参が皆の前に姿を現した。

広々とした貴賓室から驚嘆の声が上がった。野生の山人参は極めて希少で、五百年を...