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788話

半時間待っても、林清雅はまだ目覚めなかった。

蘇北辰はしばらく考えた後、林清雅の体から銀針を抜き取り、祝由術を試してみることにした。

先ほどの鍼治療では、恐らくこの程度の効果が限界だろう。

蘇北辰は銀針を片付けると、両手で印を結び、右手で素早く空中に描き始めた。

一つまた一つと金色の符文が空中に形成されていく。これらの符文は上古の大篆で構成され、蘇北辰の手の動きが速くなるにつれ、符文もどんどん増えていった。

しばらくすると、神秘的な篆文の虚符が空中に浮かび上がった。

「神鬼祷文、去病延年」

蘇北辰が右手で導くと、空中に浮かんでいた符文が一つずつ林清雅の体内へと...