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650話

「もちろん、百利あって一害なしです」蘇北辰は笑いながら言った。

「それなら、今度もっと持ってきてくれ。これじゃあ半月も持たんぞ」林老は笑みを浮かべた。

「ご用意してありますよ」蘇北辰は養生酒の原液の小瓶を取り出しながら言った。「これで割るだけでいいんです。ただ、必ず比率通りにしてくださいよ。量が多すぎると、お爺さんが酔っ払っても私には責任取れませんから」

「よかろう」林老は目を輝かせ、急いで蘇北辰の手からその原液の瓶を受け取ると、まるで他人に見られるのを恐れるかのように、丁寧にしまい込んだ。

「お爺さん、雨彤に電話してもらえませんか」蘇北辰は苦笑いしながら言った。

「おとといも電話し...