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616話

蘇長坤のこの絵も悪くはなかったが、文字の境地と比べると、雲泥の差があった。

皆の心に同じ思いが湧き上がった——もしこの絵がなければ、この数文字だけで、間違いなく大師クラスの品格を持つものだったろう。

ただ、この絵の神韻が文字に比べてあまりにも見劣りするため、どこか違和感があった。

しかも絵のせいで、文字の格が下がってしまい、誰もが心の中で惜しく思っていた。

蘇長坤の表情が微かに変わった。彼も書道の心得があり、そのからくりを見抜くことは難しくなかった。

彼は蘇北辰の前で自慢し、ついでに老太爺の機嫌を取るつもりだったが、まさか蘇北辰に何気なく一発かまされるとは思わなかった。

しかも老太...