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578話

江紅の言葉に褚学文はほとんど肺が爆発しそうになった。江紅は表向きは馬老の意見を聞くと言いながらも、実際には蘇北辰に肩入れしていた。

仕方なく、彼は少し苦々しい表情で蘇北辰を一瞥した。

彼にはこの若造のどこがイケメンなのか理解できなかった。この色気漂う人妻さえも、彼に好意を持っているようだ。自分だって彼より劣ってなどいないはずなのに。

馬老は頷いて言った。「小辰の言う通りにしよう。小辰の言うことは正しい。私の先祖は中原の出身で、私も十六歳までは中原で暮らしていた。その後、父が仕事で沿岸部に移ったんだ」

今度は褚学文が言葉に詰まる番だった。彼は馬老が本当に中原の出身だったとは...