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53話

秦韵は初めて男性に手を握られ、急に顔が火照るのを感じた。

彼女は苏北辰を突き放すと、疑わしげに尋ねた。「本当に私の病気を治せるの？」

苏北辰は毅然とした眼差しで返した。「もちろん自信はあるさ。問題は君自身が治したいと思うかどうかだ」

「ありがとう、でも今の状態で十分よ。治療は必要ないわ」秦韵はしばらく考えてから、冷たい声で答えた。

「いや、必要だ」苏北辰は彼女を見つめながら言った。「君は社会に溶け込む必要がある。友達も必要だし、恋愛して結婚して子供を産む——そういう人生こそ意味があるんだ」

「人生はあまりにも短い。もっと輝かせるために努力すべきだ。そうすれば年老いたと...