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457話

蘇北辰は自分が目を付けた石材を指差し、立ち上がって尋ねた。「店長さん、この原石はいくらですか?」

「おや、これですか?いやはや、兄弟、目が利きますね。この石は実は自分で削るつもりだったんですよ。キロ三千元です」

蘇北辰はさらりと店主を一瞥した。店主の声は次第に小さくなり、明らかに自信なさげだった。

なぜなら、この原石は表面が極めて粗く、真っ黒で、光沢が全くなかったからだ。少しでも経験があれば、これが間違いなく価値のない石だと分かるはずだった。

店主は口調を変えて言った。「お二人を見た瞬間から親しみを感じましてね。こうしましょう、安くしておきます。キロ二千元、どうですか?」

「二百」蘇...