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430話

蘇北辰は我に返り、向かいの特殊警察官を見て、冷たく笑った。

「私はテロリストなんかじゃない。はっきりさせておくが、私は医者だ」と彼は低い声で言った。

「今すぐ友人に連絡するよう要求する。それと、弁護士を呼ぶ権利もある。弁護士が来るまで、一言も話すつもりはない」

相手は彼の態度を見て、冷たい声で言った。「お前の行為があまりにも過激なため、弁護士を呼ぶ権利はない。時間をかけたいなら付き合うぞ。どうせ時間はたっぷりあるんだからな」

蘇北辰はこれ以上無駄口を叩くつもりはなかった。彼はただ目を閉じ、浩然訣の修行に入った。

ガラスの向こう側では、薛驚雲が歪んだ顔で蘇北辰を見つめていた。今にも中に入っ...