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362話

「鳳九天は手にある処方箋を見て、頷いた。「その通りです、仰る通りです」

「彼の処方した薬の量が少なすぎる。各薬材を倍量にして、川椒と陳皮を加え、私が鍼灸を施せば、三回の服用で効果が現れるでしょう」と蘇北辰は淡々と言った。

「馬鹿な!この処方は完璧だ。薬量を倍にすれば人命に関わる」劉正平はようやく反論の機会を見つけた。

「君は温補路線を行くが、薬の選択は悪くない。ただ慎重すぎる。責任を取りたくないからだろう?劉華明、お前の息子はこの程度の腕前しか持ち合わせていないのか?」と蘇北辰は冷笑した。

「お前は…!」劉正平は激怒した。

「もういい」鳳九天は手の中の処方箋をゆっくりと細かく引き裂き...