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358話

蘇北辰は劉家の一行を見て、思わず首を横に振った。

劉家の医の道徳と人柄について、今日彼はよく理解した。本当に言葉も出ない。

蘇北辰は何も言わず、直接金針を取り出し、しゃがみ込んだ。

「妹が目を覚ますようにしろよ。さもなければ、お前が帝王閣から出られなくなると保証するぞ」唐兵は冷たく言い放った。

蘇北辰は黙ったまま、気を丹田に沈め、両手で金針を持ち、わずかな時間で唐嫣の体に十数本の金針を刺した。

施針の過程で、蘇北辰は少しの霊気を用い、金針を通じて唐嫣の経脉へと流し込んだ。

金針の尾端がわずかに震え、かすかな唸りを発した。

「なんと、太乙針灸じゃないか!」劉正平は思わず...