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327話

骨董街の端で、その協警は手にしたゴム製の警棒を振りながら、蘇北辰を険しい目で見つめていた。

「さっき通報があったんだ。お前がここで故意に人を殴ったって。ちょっと来てもらおうか」

蘇北辰は彼らを少しも恐れず、淡々と返した。「正当防衛だったんだがな」

もう一人の協警が大声で怒鳴った。「正当防衛なら、あんな状態まで相手を殴れるのかよ!余計な話はいい、ちょっと来てもらうぞ」

「君たちは協警だろう。人を逮捕する権限はないはずだが」蘇北辰は冷ややかに返した。

「ふん、人を殴っておいて逃げるつもりか?」

その協警が言い放った。「素直についてきた方がいいぞ。安心しろ、善良な市民を冤罪にはしない。もし...