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234話

病院の外で、嚴弁護士は後悔の表情を浮かべたまま立ち尽くしていた。

蘇北辰は小さく溜息をつき、諭すように言った。「嚴さん、これからは弁護士はやめた方がいいですよ。因果応報というものがありますから」

「蘇先生のご忠告、心に刻みます」嚴城は蘇北辰に向かって深々と頭を下げた。

蘇北辰は車に戻り、そのまま嚴紅が事件に遭った場所へと車を走らせた。

目の前に現れたのは小さな丘だった。青々と茂る小山を見ながら、蘇北辰は胸が沈む思いがした。

ここは三方を山に囲まれた深い谷の荒れ地で、周囲の山々が光を遮っているため、一年中気の流れが入ってこない。まさに悪霊が湧き出る凶地だった。

だが、通常、凶霊の...